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アイアンクローのaikidoのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.0
スポーツ映画で感じられる友情・努力・青春等の胸を熱くするようなカタルシスは皆無で、ひたすらに重く苦しい物語がしんどく、想像していたスポーツ映画とは180度違った内容に衝撃を受けましたし、好みのタイプの映画ではなかったです。
また、呪われた一族と呼ばれ、家族に次から次へと不幸が襲いかかりますが、全ての元凶は父親で、彼の育て方や教育に問題があり、人としてクズ野郎だったので、僕から言わせれば全部あいつのせいだよなといった感情しか湧きませんでした。
ただ、そういったクソ親父の元で育まれた兄弟の絆は素晴らしいと思いましたし、ただ家族と一緒に過ごしたいといったケビンの純粋な想いが余計にやるせなくて辛かったです。

ザック・エフロンの素晴らしい肉体がプロレスラーとしての説得力を感じさせ、逆三角形のフィジーク体型を完成させた彼の役作りに敬意を表したいと思いました。
また、プロレスシーンのダイナミックさや迫力は素晴らしかったので、筋肉とプロレスシーンは見応えがありました。

ヘビーで悲しい物語は観る人を選び、メンタルがやられそうになりますが、ザックの筋肉と迫力のプロレスシーンや兄弟の絆等、見所がないわけではないので、興味があれば観てもいいかなといった映画でした。
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