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SaltburnのワイCのネタバレレビュー・内容・結末

Saltburn(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

バリーコーガン演技うますぎる。

正直、序盤の方からフィリックス含めカットン家の人達すごいなんか嫌だな〜と思ってたのでスカッとする人はスカッとする話かもしれない…
エルスペスの連れてきたロシア人と付き合ってる女の人も大変な家庭の人だったし、オリバーも最初大変な家庭の人を装ってたけど、不幸な家庭の人をペットみたいに扱ってるように見えた。
「まあ〜可哀想でかわい〜い、私たち心優しい特権階級が助けてあげる〜!」と言わんばかりの嫌味っぽさだった。
本作はイギリスが舞台の話だけど、アメリカとかではいきなりエセリベラル派みたいな人がアジア系に「あなたは醜くなんかない!美しいわ!」って言いながら涙ポロポロ流してくるみたいな話も聞いたし、その現象自体を皮肉った映画?と思ってしまった。

ファーリーのお父さんはアフロアメリカンの人っぽかったけどエルスペスはそれ含めて見下してそうな感じがセリフの節々に出てた。
人種差別してませんよ〜といいつつ陶器がオークションに出されてたらすぐ追放するところとか、もし二人の子供が同じことしてたらなんかお父さんも許してそうな感じあったし…

前述の通りのオークションで家財が売りに出されてた件のところは、オリバーがファーリーを追い出すためにしたんだろうなと正直すぐわかった。
(今思えばあそこで家追いだされといて助かったかも…)

あと、フィリックスが迷路で亡くなってたのもオリバーがやったのかな〜と思ってたけど自転車のパンクの件から全部オリバーが仕組んでたってところはヘェ〜!となった。
オリバーが本当は中流階級の家の子ってわかったシーンでちょっとゾッとしてしまったな。
大学奨学金で行ってるのは本当に頭良かったからとしても、毎日リサイクルショップで買った服着てたのはわざと貧乏そうに見せようとしてそうしてたのか服に無頓着なだけなのかどっちなのかわかんなかったな。

現代版「山猫」「斜陽」みたいな落ちぶれていく貴族の話?クィアムービー?とか思いながら見たけどSaltburnのあのお屋敷に執着した人の話って感じだった。最初の大学でのパートは序文でお屋敷に行ってからが本編なんだね。

プロミシングヤングウーマンもめちゃくちゃ面白かったので今回もアッと驚かされるんだろうなと期待してたけど期待を裏切らない作品だった。選曲も前回と同じく良かった。ちゃんと2006年ぽい選曲。キラーズとかMGMTとか。
ブラーとオアシスとパルプの件も笑ったし。

あの執事の人はそのままあのお屋敷で働くんだろうか、気まずくない?クビにしてあげてほしい。まあサイコパス言っても無理か…
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