このレビューはネタバレを含みます
この役は、バリーコーガンにしかできないのではと思った。彼が持つ独特な雰囲気と台詞回しが見事に作品と調和していた。
コンプレックスまみれの人生で、周囲から負け組だと思われたくないプライドの高さ。アッパーカーストへの憧れや執着が異常で、予期せぬ行動ばかり取るのでハラハラさせられっぱなし。持たざる者の半端じゃないハングリー精神の全てを見せられたような気持ちになった。
ソファーでオリバーがファーリーを丸め込もうと詰め寄るシーンが好き。演技力があって話術に長けている彼の魂胆を誰も見破ることはできないと感じた瞬間だった。
ラストに全てを手にした彼が、 “Murder on the Dancefloor” の曲にのせて全裸で踊るシーンは傑作。
キャストがとにかく豪華で、いつ出てくるのかとワクワクしながら鑑賞した。メイクや衣装は豪華で美しかった。