めんち

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のめんちのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

anoは、「anoアニ」の効果が出たのか、特徴的な声が「おんたん」に合っており、またその声質が変わらぬなかに機微も感じられて悪くない。また幾田りらの声も、良くも悪くも特徴の薄い声なので、浮かずに、またアフレコ慣れもあるのか合っているように感じる。
こうして映画としてまとめてもらうことで、これが友情の物語であり、二人の"絶対"の話であることを浮かび上がらせてくれたようで、そこは見やすくて好感が持てた(漫画は途中で挫折したため)。
また、主題歌の「絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら」は、イントロからインパクトが大きく、これがラストの太字ゴシックのインパクトとマッチして、かなり「ぶち上がる」。
だが一方、劇全体を見ると、暗転が多く、それは漫画エピソードを並べているから致し方ないのだが、やや冗長の感を否めない。
特に、「おんたん」が「侵略者」に「君はどこから来たの?」と問われて以降の《回想》(と留保をつけるのは、物語の構造に関わっていそうだから)は冗長。
ここで、門出の「闇落ち」を描く必要があり、またこのような「ありえたはずの世界」を描くことが、物語上必然であり得るのだろうが、物語自体としては、正義が暴走するというありきたりな一類型に過ぎない。
これを後編では、「陰謀論」と同様に、「信じる物語」と「信じる世界」というラインに載せて世界の複数性を描くようにも思えるし、それは「おやすみプンプン」にも登場した「信仰」にまつわる話になりうる気もするが、しかしかと言ってこれだけの分量が必要だったのかは疑問が残る。
(一部、展開を推測しながらの執筆となったため、読みづらい部分があれば申し訳ないです)
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