巨大な宇宙船が空を覆うように浮いているのに、女子高生の日常が普通に続いている?
この不思議な世界観の予告編に惹かれて、ずーっと見たかった『デデデデ』前章を見てきました。
まず「絵」がすごい! 背景含めて絵の緻密さが半端ない!
なんとアニメ化にあたって、浅野先生が原稿で使った背景やメカ類の3Dデータをそのままお借りして使わせてもらったのだそうで、そんな時代になったのねと、ちとびっくり!
下北沢、明大前、西永福etc. 舞台が井の頭線沿いなのもおもしろい。自衛隊の部隊が展開する吉祥寺の描写の細かいこと! あの駅前のイルミネーションも見たなぁ。
米軍による攻撃で使用された新兵器によって汚染され、人々がマスクをしていたり、戦闘によって家屋が破壊された人々が被災者用の仮設住宅で暮らしていたり、
異星人の巨大UFOが「コロナ」や「震災」のメタファーになっているのもおもしろい。
だからこそ、そんな危機を目の前にした状況下でも日常は続いているし、情報を統制する政府に対する「陰謀論」にハマっていく友だちがいたり、そのまま今の日本じゃん。
作品の重要なキャラクターである「イソベやん」は、いろんな便利道具を出してくれる「ドラえもん」へのオマージュ。
そして、本作一番の注目ポイントであろう、主人公の2人「門出」と「おんたん」の声をYOASOBIの幾田りらとあのちゃんが声優として演じているということ!
2人共、素晴らしかったですよ。なんかふわ〜っとした温度感でいながら、すっげ〜ヤバイ台詞をズバッと言っちゃったりする女子高生のガールズトークがすごいハマってた。まあ、あのちゃんはあのちゃんだったけど、それはそれでかえって良いという。
2人の過去(?)が語られて、その突然の展開に「どうなってるんだ?」と思ったら、大葉の一言に「そうきたか!」と。
「人類終了まであと半年」でエンドロール終了。
うわー! 『後章』早く見たい!
こういうSF作品は『GANTZ』とかもそうだったけど、どうやって終わらせるかが肝心なんだけど、気になり過ぎるからマンガ読んじゃおー。
久々に心踊るSFアニメじゃ!