原作未読。
設定があらゆるメタファーとして機能していて、問題だらけの状況に見て見ぬフリして日常を続けて、でもやっぱりこんなのおかしいよという一言にハッとするという展開・持っていき方に大変心を掴まれた。
ある友達との決定的な出来事が起きて、それでも日常を演じ続けようとするシーンは思わず涙が出た。
んだけど、過去編が始まってどんどん違う要素を詰め込まれてから感情が失速した。
「違う要素を入れずにこのまま突き進んでくれればいいのに」というモヤモヤは、かつて「おやすみプンプン」を読んだ時にも抱いたような記憶がおぼろげにある。結局途中までしか読んでいない。
浅野いにお作品にいまいちハマれない。
ただ映画作品としての出来はかなりいいと思いました。