子どもの頃、『ミシシッピー・バーニング』と『リービング・ラスベガス』と『デッドマン・ウォーキング』がゴチャゴチャになってた。多分“〜ing”系のせい。そしてジーン・ハックマンがてっきり差別主義者の役かと思ってた。
見どころはFBI捜査官のジーン・ハックマンと、“ミセス”フランシス・マクドーマンドのやりとり。老いらくの恋っぽいやつ。ジーン・ハックマンのクシャッとした笑いがハリソン・フォードみたいで可愛い。
肌の色や国籍にしか誇りを持てない連中は醜い。彼らが自分のしていることが「差別じゃなくて正義」と考えているところもまた、醜い。生まれつき差別主義者の人間なんていない。じゃ誰がいつ教えるんだろう。1万年後には交配が進んで人種なんてなくなればいいのに。Do the Right Thing.
公民権法制定の前から(一人の捜査官の義憤ではなくて)FBIが組織として人種差別撤廃のためにここまで熱心に動いてたのかがちょっと疑問だったんだが、やっぱり「事実と違う」的な指摘があるらしい。