このレビューはネタバレを含みます
まさに昨今のXでの議論や選挙報道そのものという感じだった。
プロット自体はサプライズとかないものの、セリフの断片だけで夫婦の馴れ初めのドラマを浮かび上がらせるのとかすごいと思った。
演出的には、序盤の洗面所での、思っていることと違うことを言うときに鏡を配置するのは常套テクなのかなーと思った。そんな意図はないかもしれないけど。
目撃証言のおじいちゃんのくだりはもろ「十二人の怒れる男」で、その視点、メッセージ性は外せないポイントなのかなーと思った。目撃証言すら信用できる?っていう。
作品内の陪審員たちは、今作を見ている鑑賞者だというメッセージも受け取れる。
僕たちはこの先も何が真実かわからないまま、確証がないまま、マスコミやフォローしている人の意見や自分の感情に流され、人をジャッジしたり政党を選択していくのだろう。