登場人物の個体識別がほとんどできなかったのが残念でした。1972年のウルグアイからチリへ行く途中の事故。飛行機が墜落して、雪山で遭難してしまった彼らのサバイバルドラマです。
雪しかない山中で絶望感に押しつぶされそうな生存者たち。生きていくために必要なことは自分の身体にエネルギーを供給することです。信仰心もあるため、その葛藤が人それぞれ違います。配慮の仕方も絶妙でした。
そして彼らの友情がうまく機能して、役割を分担したり、励ましあったり、互いを尊重していた部分にも胸を打たれました。
信仰する対象を変えると言っていた誰かの言葉が沁み入ります。
