段ボール箱

Ryuichi Sakamoto | Opusの段ボール箱のレビュー・感想・評価

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)
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2023年東京国際映画祭で鑑賞。
春に109シネマズプレミアムシネマで鑑賞したRyuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022+に新規カットを追加・編集した作品で、ナレーションもなく、ただNHK509スタジオで坂本龍一によって奏でられたピアノの音を鑑賞することができる。
演奏を通じて偉大な作曲家の生き様まで感じられる、贅沢なコンサート映画。

はじめに聴いたのが坂本龍一が音響監修した映画館だったからこそ、音響はどうしても少し物足りなく感じてしまうのはもう仕方がない。
音の鳴っていない時間も間合いが感じられて心地よいので、人の少ない大きい映画館で鑑賞するのが一番おすすめ。

作曲家本人のコンサートは楽曲への解釈が楽しめるので本当に好きだ…。

ピアノバージョンの東風がめちゃくちゃに素敵。この曲を演奏しているときのご本人の佇まいもすごく良い。改めて、ものすごく強いエネルギーをもった曲だなと思った。
元の曲も好きだけど、ピアノ版でも演奏解釈を楽しめるなんて幸せすぎる。

一度でいいからラストエンペラーや戦場のメリークリスマスをご本人による生演奏で聴いてみたかったな。