段ボール箱

最強のふたりの段ボール箱のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
-
実話ベースのハートフル人情フランス映画。

ドリス役のオマール・シーがかなり良かったのだけど、コメディに定評がある俳優さんなのかな。
人情ものなんだけど、フランス人の洒脱さや人生観が垣間見えるのが面白い。
体が不自由になったとしても、どの部分を自分の核として残りの人生を生きるべきか。

こういう映画をハリウッドで作られると、何となく食傷気味な気配が出たり「アメリカから見たフランスのイメージ」が出てる気がして気になるものだけど、やはりどの国もそうであるように英語圏以外が舞台の映画はその国の言語で書かれ、撮られたものの雰囲気には叶わない。

オマール・シーのセリフ回しの良さも相まって、発せられる言葉のもたらすリズムが、その映画のリズムそのものになっているのが心地よいと思った。