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ハッドのYAZのレビュー・感想・評価

ハッド(1962年製作の映画)
3.9
ポール・ニューマンの観る

テキサス田舎町牧場一家
退屈な町で夜遊び絶えないハッド
と昔気質な父、亡き兄の息子ロン
微妙な色気なメイドのアルマ
四人での静かな暮らしに一頭の牛
の伝染病が発覚して

若いニューマンほとんど観てない
ので観たかった一本

60年代初頭時代の過渡期に昔からの
牧場運営にこだわる父とテキサスですか
ら石油発掘して一儲け企むハッド
伝染病が二人の力関係だけでなく一家の
行く末にも影響及ぼす

幼い頃の兄との思い出話を楽し気に甥に
聞かせる面も持つハッドですが父から
すると賢兄愚弟で長男死亡の過去が二人
の間にさらに影を落としているよう

何もないロケーションとモノクロがどこ
か寂しげで失っていくものへの哀愁漂う
は「ラスト・ショー」みたいだな~が
原作者同じでしたね

古きモノへの反発、理解してくれない父
社会から切り捨てられたような町
様々なストレスでハッドは荒み孤独感
は深まるばかり
それでも弱みの欠片も見せないハッド
ニューマン良かった
一種のアンチヒーロー

あまりに美しいモノクロ映像が空気感
作ってますがやはりオスカー受賞して
ましたね
カメラマン調べたら30年代から活動
してる中国出身の方でした
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