このレビューはネタバレを含みます
この映画については
ネタバレありにした上で
本当に、作品の内容に想像しすぎず
個々人が鑑賞しながら
登場人物の考えや気持ちと
自分の考えや気持ちを紐解いていくべき作品だと思うので
でも感想は書きたいので少し行間をあけて
で、観た感想
割と序盤からずっと事あるごとに泣いてた
最初どこで泣いたかはおぼろげだけど
本当に、何回も何回もたびたび泣いてた
作中のセリフや表情で
自分について考える場面が本当に多くて
「忘れたいと忘れたくない」
とか
「会える会えない、聞こえる聞こえない」
とか
「どっちの言葉を聞きたくて、どうしたいの」
とか
「だんだんと関係性が変わる。相手はもういないし変わることはないのに」
とか
「捨てるものと捨てないもの」
「愛が足りてる足りてない」
「間違ってる間違ってない」
最後には
映画の中では正しいかどうかは論じてなくて
自分がどうしたいか。
を選べるようになっていったんだと思う
自分は
まず忘れたい。と思ったことがないし
そもそも自分にとっての大切なものは生死かかわらず
思い出も想いも忘れられなくて
たびたび細かいシーンまでふいに思い出してしまう
会えるか会えないかでいえば
岡田さんが演じた方のようはいかなくても
ふとした時に目の前に浮かべてしまうことはあって
でも声は、聞こえない。
そもそも
それが記憶からの想像で自分勝手な虚像のようにも思えるし
でも本物がそばにいてみててほしいと
願いもするし
いつまでも、なくした存在のことばかり思い出して泣いてる自分をどうなの。とも
生きている人のことを第一に考えなければとも思うし
でも心が最も大きく動くのは
なくした存在のことの方が強くて
でも最近、思い出さずに今を生きてる時間が長くなったとも思い
その分作中で言ってたように
忘れても思い出したいし
そのためにほとんど手放したとしても
思い出せるものはそばに置いておきたい。ってなるし
ただ少なくとも愛が足りない。とかは
勝手に決めつけられたら
絶対腹立つな。と思う
けっきょく
1ヶ月、2年、8年、12年、17年、25年
短かろうが長かろうが
こういう映画を観て
その度に気持ちが耐えられないことを
忘れようとして忘れられるわけないし
忘れたくないんだな。と思いつつ
忘れられないことが確信したのだから
今目の前の自分の人生を生きていければいいかな。と
これもまた、考えすぎずに今に向き合って生きようと思える鑑賞だった