4423

靴みがきの4423のレビュー・感想・評価

靴みがき(1946年製作の映画)
4.0
混乱した戦後の社会で靴みがきをしながら逞しく生きる二人の少年。彼らは固い絆で結ばれた親友であった。しかし、闇商売の手伝いをしたことで警察に逮捕されてしまい…。
同監督の『自転車泥棒』も悲惨で救いようのない話ではあったが、私はラストのあの親子の後ろ姿に何かしらの希望を見出だした。まあ生きてりゃなんとかなるさという平和ボケの考えることかもしれない。しかし本作『靴みがき』はどうであろうか。大人に振り回され、少年たちの無垢な心は黒く淀み、最後にはいとも簡単に壊される。希望も何もあったものではない。
4423

4423