オスカー脚色賞受賞作品。
めちゃくちゃ面白かったです。”good!”よりも” interesting!”の方がニュアンスとして近しい印象です。
作品賞ノミニーされた作品では今のところ一番好きかもしれないです。
配信でお酒を嗜みながら観たのですが、編集・ストーリーテリングが驚くほどテンポが良くて、全くダレることなく一気に見ることができます。また説明ゼリフがないのに、ちゃんと人間関係が混乱せず理解できるのは演出力の高さゆえでしょう。
※主人公がインテリクズタイプなので周りの付き合う人が少ないせいもありますが、、
ドラマシリーズ「ウォッチメン」（面白かった！）の脚本家である方の長編映画監督デビュー作なのに、恐るべき手腕ですね。
理路整然として語られて、淡々とストーリーテリングされている分、よりテーマが浮き彫りになっていて伝わりやすかったです。
ただ基本的にはコメディーで笑えるシーンもあるのですが、観賞後そのテーマ(恐らくPCについての作品)ゆえに「笑ってよかったのか！？」と思わされました。
その白眉は、小説を書くくだりとタイトルをつけるところや、終盤に結末をある人と考えるシーンはどれも思わず吹き出してしましました。
しかし皮肉いっぱいに描かれているのに何故か上品で、観賞後は良い意味で考えさせられる作品もなかなかないのではないでしょうか。
