なお

アメリカン・フィクションのなおのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.8
20240414Amazon Primeで鑑賞。
ネットで調べると、原作小説「イレイジャー」には、主人公モンクがやぶれかぶれに書いた黒人ステロタイプ小説「F★uk」全文が載っているらしく、つまり、小説内小説、マトリョーシカタイプのネタ構造になっているようで、それを映像化するにあたり、映画内映画に上手に「脚色」しているらしい。(原作小説も読んでみたいのだが、日本語版は2024年4月現在、まだ、ない)

昨年のアカデミー賞の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」しかり、少し前にはなるけど「シン・エヴァンゲリオン」しかり、時代はやっぱり「メタ構造」を取り入れているのね。って思ってしまった。
(時代は、って今書いちゃったけど、ビューティフル・ドリーマーは1984年、今から40年前なんだよね。その時代からメタもメタ。もっと言えば、筒井康隆の小説ではそのもっと前からメタはメタメタにやっていたし)

そう考えたら、僕は昔から今でも「メタ構造」、第4の壁を越える作品が大好きなんだなと今更ながらに思い知った作品でした。

傑作です。
なお

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