ありがたいことにフィルマ試写会当選2回目です、長く続けてるとご褒美ありますな。
本作は大林宣彦監督88年の『異人たちとの夏』のイギリス版リメイク。
最近観た韓国版「寄生獣」もそうだけど、日本の作品を海外作品としてリメイクするなら時代も舞台の街も文化的・経済的背景が異なるんだからリメイクされた時代・お国柄に合わせて違う作品のようになる方が面白いし自然に思う。その点、本作はオリジナルとは観客に発信されるテーマが変わっていて優れたリメイクでした。スタイリッシュだし。
本作は主人公の苦しみからの解放・再生がテーマ。オリジナルの持つノスタルジック、ミステリー、ラブサスペンスという全ての要素も失ってない。
同性愛者の苦悩、幼い頃の両親喪失を『異人たちとの夏』に見出した監督の創造性が凄いなぁとただただ感心。
劇場内からはクライマックスですすり泣く声が多数。自分はそこまででは無かった笑。酔って観たら号泣かも。
