YAZ

勝手にしやがれのYAZのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.4
ゴダールの観る

スタイルとかファッションで
はなく二人が何者かだけにこ
だわりたくまた観るです

備忘録的にズラズラ書いてるだけなので
内容触れてるかもしれません





ミシェル持つ新聞のアップで始まり警官
殺しで指名手配され一面飾る前から新聞
を何度も手にするミシェル

米紙の小売りからライター目指してる
アメリカからの留学生パトリシア

新聞目に付く


ミスリードにも思える邦題が与える刹那
的さはラスト間近まではなく行き詰って
はいるけど前向いてるミシェル。
イタリアでモデルとして成功していたと
報道されてる彼は夢よもう一度とイタリ
アへ戻ること願うがパトリシアの密告に
抑えていた虚無感が顔出して警察に撃た
れ息絶える


アメリカ人を揶揄するフランス人

こういうのフランス映画の日常の会話で
相当数見てるはずだけど本作ではボギー
に憧れアメリカ娘に恋するミシェルや
来仏中のアイゼンハワーとドゴールのパ
レードに歓喜する群集と揶揄する人達と
は少し違いアメリカ寄りの人達多め

ラスト息絶える直前のミシェルがパトリ
シアに掛ける言葉。イロイロな解釈出来
そうですけど彼が呟く「最低」なのは
何もかもでパトリシアも含まれるのはも
ちろん。「最低って何」のパトリシアは
アメリカの留学生なので単に言葉の意味
が分からなかっただけではないかと。
意味有り気に彼女撮るのは皮肉かな

面白かった
パトリシアの部屋での会話にかなり時間
を割いてるので言葉拾ってゆけば違った
面が見えるかもしれない


ゴダールはアメリカ人を揶揄する人達。
パトリシアを魅力的に撮ってるとこに
それを余計に感じる。彼女は向上心は強
いけどその為なら何でもする小奇麗だけ
ど品性の無い女でそんな女の為に人生棒
に振る哀れな男。噛み合わない二人の話

嫌な観方と思われそうだけどゴダールが
真直ぐな映画撮る方がむしろ違和感なの
で何だかスッキリ。
ゴダール氏劇中でミシェルを見掛けて
コソコソとオドオドと警官に密告してま
したから

邦題違うだろ〜とは前から感じてた。
スコアはスタイル等々含めてで

58/220
YAZ

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