肉鹿

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版の肉鹿のレビュー・感想・評価

3.6
1997年、中国返還目前の香港。行き場のない少年が借金の取り立て先で出会ったのは、ベリーショートの少女。

この映画で映される香港の景色は渇きに乾いてるとこが大好き🤤

海に囲まれた島とは思えないほどどんより閉塞感が漂い、登場人物たちの行き場のなさはそのまま当時の香港の行く先の不透明さに重なっていくよう。

そして主人公が隙あらば夢精ばかりする夢精少年なとこも、自分たちが行動したとこじゃもうどうしようもない当時の香港そのものみたい。
この夢精ばっかりでオナニーはしたことすらなさそうに見えるのも、段々手を汚したことない潔癖なヒーローに見えてきておもしろい。なぜかパンツ冷蔵庫でキンキンに冷やしてるし😂

そんな奇妙で独特なシーンの数々も見どころで、止血するためナプキン顔に貼ったり拳銃フォークにしてクイニーアマン食べたりと強烈。
ほかにも詩的でアーティスティックな映像を執拗に織り交ぜてくるのが青臭くてたまに恥ずかしくなってくるけど、クライマックスの解放感は格別。

かっこ悪いヒーローの救いのないちっぽけな人生を見せつけられるけど、そんなものだそれでも別にいいんだ。というけたたましい叫びがこだましてくるようであり得ないほど気分は爽快😆
肉鹿

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