アァーーーーーー

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

4.1
早稲田松竹の上映前に流れるトレーラーで映像のヤバさにヤられて
「これは絶対見なきゃ!」
となりましたが、正直、トレーラーを見た事で損する映画つーのの最もたる例かと。

物凄く印象的なキャラや色合いやカメラワーク、構図やロケ、描写はトレーラーで全部出し切っちゃってるので後は物語を楽しむしかないし、その香港の90年代の感覚みたいな描写が何に繋がってるのかと期待して観てましたが、そこまで練られているわけでもなければ、伏線が張り巡らされてるわけでも、ましてやアバンギャルドな意味合いでもないので、
確かにコレを公開当初の1997年に観てたらそりゃハマっただろうなぁと思わせる感覚はビシビシ伝わってくるので、
いい加減オッサン化した自分の脳と、無駄に沢山観てきた自分の映画経験からすれば大分期待外れでした。

例えば「伝説的」とか「当時の影響力」とかは物凄く感じるんだけど、
なんつーか、その感覚的なものが松本大洋とかアキラとかに近いというか。
キャラ設定とか含めでなんか見たことあるような、
"裏"恋する惑星というか。
そこが終始ひっかかりました。
太陽を盗んだ男バリにマンガみたいな不死身感とかバカみたいな無理矢理感を散りばめてたらもっと入り込めたというか。


是非鑑賞する際はトレーラー無しでお願いします。
それだけで評価は大分変わるはず。
アァーーーーーー

アァーーーーーー