【今日からゾンビ映画 その2】
「アメリカ史上最低の映画監督」として有名なエドウッドの4作目。
ゾンビ映画としては初期の映画なんだけど、ゾンビ映画というよりSFを基調としたバンパイア系ゾンビ映画という内容で、とにかく低予算で作られた内容が手に取るように分かるのが面白くて良い。
最初の方で登場する糸で吊られたUFOに大ズッコケしながらも「この映画は低予算で作るしか無かったファンタジーですよーー」という意思表示をしているような、その後に幾度と登場するチープでリアリティもクソもない合成やカット割を許せちゃうという構造が素晴らしい。
収録時間含め、ある意味前後が全く噛み合ってない穴だらけの円谷プロが撮ったヒーロー特撮ものだと思えば楽しめます。
昨今の映画はサブスクの登場で興行収入も落ち込みスポンサーも付かない（付けなれない）し、表現を狭めるコンプライアンスと公開後の炎上にリスキーさを感じる状況のなかで低予算な映画を如何に作るか、という感じかと思われますが、そういった意味では3周回って関心しかない内容。
お笑い集団「プラン9」はここからなのか気になるところ。
