奏良

白鳥の奏良のレビュー・感想・評価

白鳥(2023年製作の映画)
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この短さでこの盛り上がりは昂るけど、ラストが…子供向けにしてはだいぶヘビーなことするな〜という印象。短編小説って本来は「チャンチャン」って音で小気味がいい発言して終わってくれるくらいの丁度良さを求めてる(場合が多い)。でもこの作品は視聴後もなんだか気になっちゃう独特な雰囲気と、ハッピーエンドばかりではないしハッピーエンドばかり期待してんなよって言われたかのような突き放しがあって面白い。

ぐぬぬと唸ったのはdangerousでcrazyでstupidな2人に脅されてもcalmなピーターは残された2匹の雛鳥のためかのように不屈であり続けたこと。親を失う子と子を失う親の対比がめちゃくちゃ上手だと思う。もちろんウェスアンダーソンのツラツラ進む構成ありきで最高だった。
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