東京国際映画祭鑑賞作品9本目
面白いと聞いていて期待して鑑賞
とても楽しみにしていた作品なので、寝たら大変と思い、昼食をご飯小盛りにしましたが、そんな心配するのが恥ずかしい位に面白い作品でした！
ロックアウト式と実況中継の方も言っていましたが、1日の中で試合が決勝戦まで進むという大会で、試合が進むにつれて、緊張感が高まっていくのがとてもよかったです
監督に電話がかかってきてから、試合と試合の間に物語がまた進んでいくので、試合の結果も気になりますし、周りの動きも気になりますしで、どんどん引き込まれていきました
画角、白黒の意味や柔道が選ばれた理由など、Q&Aでは理解することができたので、とても良かったと思います。
母親として、旦那さんや子供はもちろん、両親などの家族が大切であるという一方で、スポーツマンとして今まで努力してきた思いや金メダルを取りたいという強い意志があり、本来、天秤にかけることなんてないもの同士のはずなのに、イランの代表として出場している以上こんなプレッシャーをかけられるなんて、お国が怖すぎると思いました。
家族がいて危険を犯すからこそ、絶対に勝ちたいという強い意志を持っていたのだと
思いますが、棄権しろなんて言われたら普通は動揺して集中力が欠けてしまうのではないかと思います
それでも国への怒りをぶつけ、集中集中と自分を奮い立たせて頑張っていたホセイニは本当に強いと思いました。
もう後には引けない、人の命もかかっているということで、試合が進むにつれ、彼女の気迫が高まっていて、呼吸回数も上昇していました。
最後の試合では、入り込みすぎて観ている私の心拍も上昇して過換気でめまいが起きそうでした。
テーマ性も充分に重く、自分の人生をかけて亡命をしたりしながら作成された映画でコンペティション部門に選ばれた理由がよくわかりました。
ただそれだけでなく一瞬も気が抜けないような試合展開、話の展開で、エンタメ性も高く、映画としても本当に面白いものに出来上がっていたと思います。
これだけの思いを背負って、出来上がった作品が日本に公開されないなんてもったいなさすぎるので、配給会社ついてくださいと心から思いました。
