サイコvsサイコ!!勝手に戦え!!
岡田将生演じるサイコ殺人鬼が、「お前人生何周目だよ?」と問いたくなるぐらい頭のキレるサイコ中坊にひたすら翻弄されていく様は確かに面白い。面白いんだが、肝心のノワール要素がどうもぬるま湯に感じてしまったのは気のせいだろうか…
サイコパス同士の頭脳戦も、岡田将生のリアクション芸も相まって別につまらなくはないんだが、ドイツもコイツも肝心なところ詰めが甘いわ、サイコとしてのキャラ造形が若干弱いわで、イマイチ乗り切れず。
もしかしたら、知らず知らずのうちにノワール物のジャンル作品において平均点が高い韓国映画を主軸に考えているからこう感じてしまっているのかもしれないが、犯罪に手を染め、次第に倫理観が狂っていく子供等の演技は見応えがあったし、決して悪い作品ではない。…と思う。良作。