このレビューはネタバレを含みます
ショットは映画的だし、画面構成とかもとても良いのだけど、気持ちはわかるものの少し伝わりづらい描き方だなと思った。
あと自分がトトにスケッチされていたとわかって突然怒り出すれいこの「キモ!」が「これくらいで?」という感じがしたのだけど、終盤でスケッチとお花を燃やすシーンで、お花だけでは火がつきづらいからまあまあの量のスケッチを一緒に燃やすんだけど、「あの短時間でこんな量のスケッチしてたってこと?それはキモいわ!」と。
トトの言い分がれいこの独白に繋がっているようにしたかったのか、なぜれいこがトトに話をしようと思ったのかもちょっと理解できなくて、いろいろと、描きたいシーンのためにパズルを合わせにいってしまっているように感じられるところが多くて残念に思った。
テーマはとても重要なテーマなので、だからこそ観たいと思ったのだけど、フラッシュバック等も含めてきちんと見る人への配慮も必要な作品だと思うし、なかなか難しいなぁ、とも。
とはいえ、黙っていればいいとは思わないので、踏み出してこれを描こうと思われたことは素直に凄いと思う。あとは辛いひとは無理しなくても良いということをもう少し描いてくれればよかったな。
哀川翔がすごく良かった。