一月の声に歓びを刻めのしょうたのレビュー・感想・評価

三島有紀子監督の心の傷がこの映画を作らせたのだと思う。どうしても描かなくてはならないものがあったのだろう。だが、映画としては生煮えな感を否めない。独り言の多い映画だった。セリフは観念的、あるいは思わせぶり。最後まで、三部のつながりがわからなかったし、わからなくても別にいいという気がしてしまった。
前田敦子の独白が最も描きたいことだったのだと思う。だが、監督はこの映画を誰に観てほしかったのだろうか。