風ノ助

清作の妻の風ノ助のレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
4.0
家族を支えるために身を削ってきたお兼
天涯孤独となり村八分で寂しい思いをしているお兼に優しくする村の英雄、模範兵清作
当然惚れてしまうよね
清作もお兼の匂い立つ色香にやられてしまう

清作が徴兵されるとなれば精神的に不安定で依存しまくっているお兼が何かしでかすのは想定内
でも清作はお兼の寂しさや不安を全然理解しようとしない自分本位の男だ、模範兵だからね

怖かったのはお兼を寄ってたかって暴行する村の男たち
レイプするのかと思った
叩いていい人間を見つけたら徹底的に叩く集団心理の恐ろしさ
だいたいお兼は村八分になるほど非道いことはしてないと思うんだけど


服役中にお兼がずっとどんな思いだったかを想像するとすごくやるせない
きっと何もかも諦めてたと思う
だから清作があんなふうに考えられるようになってたのは意外だった
これからは同士になるのかな

“畑を耕す若尾文子”に萌えました
風ノ助

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