しゅう

清作の妻のしゅうのレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
4.7
溝口健二・増村保造映画祭にて鑑賞。

若尾文子の「情念の女」が凄まじい。

冒頭、老人の妾として囲われる生活での鬱屈した表情から、親子二人で暮らせる様になってからの蓮っ葉振り。

そして、戦地に送られた夫を案ずるあまり精神的に追い詰められていく妻の凄愴さ。

村人達の「非国民」に対する攻撃や、凶行後の執拗なリンチ、雪降る刑務所など濃厚な場面の連続で、観終わった後にはしばらく立ち上がれなかった。
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