ゆき

罪と悪のゆきのレビュー・感想・評価

罪と悪(2024年製作の映画)
3.9
邂逅

人と人が向き合う時の引きの画と、きれいなロケーション、セリフの間合いが印象的。
プロローグ的な少年期から始まり、大人になった男たちの行く末を想像させる115分。
大事なセリフの濁し方や、小さなヒントの散らばせ方、複数回観ると気づくことがたんまり。
10本ほど総編集し直しているとのことで、最小限の繋ぎ合わせですべてを物語らない仕上がりになっているようですが、この繋ぎ方が人格の不気味さを誇張するシーンもあって面白かった。音楽も効果的。
暴くことは誰のためなのか、無かったことにする大人たちと町に育てられた人たちの覚悟のぶつかり合い。
もしもが膨らむ余白と演者さんの凄みでいい帰り道だった。
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友人の死。少年たちはある秘密を持つことになる。20年後、それぞれの立場で似た事件と向き合うこととなる。
ゆき

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