味噌のカツオ

華麗なる大泥棒の味噌のカツオのレビュー・感想・評価

華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)
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まずはオープニングの映像に惹きつけられますね。
赤い映像のエフェクトの中、カバンや登場人物などに丸く抜かれたフォーカスが当たるという(説明難しい)のがイカしてて。
さらにエンニオ・モリコーネによるテーマ曲もオシャレな感じなんですよ。

そしてターゲット宅のエメラルドが入っている金庫を破る“作業”が…丁寧! 長い! そして面白い!!
なんなら、あんな出張カバン(?)欲しくなるよねw

続くカーチェイス。街の中をガンガンに突っ走り、ターンをかまし、階段を降り、また追いかけて。しかも これまた長い!

そしてバスに飛び乗り、走ってるバスからバスに移り。そのバスにぶら下がったままタクシーにキック!!
さらにトラックの荷台で崖のようなところに運ばれて、瓦礫とともに落とされて。

ラストではクレーンで釣った鶏たちの入った大きなカゴに飛び乗り、そのまま船へ運ばれていくと。
これらのシーンは いずれも見ていてドッキドキ。

と言ってもスリルというよりかは“危険”という言葉が先に立ちそうなものでありまして。
そんな危険なことを平然と映画という前提でやってるドキュメントみたいな。そういう意味も込みでのドキドキを味わえました。

さてさて、本来は悪である泥棒が主人公サイドで、紅一点交えた4人組という設定だとか。刑事に執拗に追われる展開とか。
楽しさとオシャレのバランスも含めて、多くの方が述べておられる“ほぼほぼ実写版ルパン三世”という感想も納得。

まぁこちらの刑事は熱血漢ではなく、実は悪徳刑事だったりはするんだけどね。

というわけで、ここに書いた点以外にも、いろんな細かいところに趣向が凝らしてあって。
50年経った今見ても全然楽しめる娯楽作でありました。
スクリーンで見られて良かったです!!
味噌のカツオ

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