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あとがきのtemppのネタバレレビュー・内容・結末

あとがき(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

大人の青春映画。
子どものように自由に夢を追うことのできる毎日は過ぎ去り、次第に様々な物事が目に入ってくる中で、夢を棚にしまう人と夢を追い続ける人を描いた作品。

前提として、僕は夢を追いかけたことのタイプというか未成年の頃の記憶が全然ないので共感性にとても欠けているカテゴリエラ的な人間と思います。
その上で、登場人物を現実の世界を等身大(夢を美化しない)で描きながらも、登場人物を魅力的に描いている作品と思います。邦画テンプレに乗ってないところがとても好印象。
俳優の演技も素晴らしかったと思う。

僕の感想はお門違いかもしれませんが、以下は気になったところ。
主人公がちょっと欺瞞的で痛々しい気がした。心理的な背反とか複雑さを表してるのかなとも思うから、青春映画が好きな人には逆に刺さるのかもしれない。
もう一人の方は少し情報が足りなさすぎてピンとこなかった。これはあえてかもしれないけど、過去も未来も描かれず現在のみを描いているのかもしれない。そう考えると主人公は過去と未来しかみてない気がするから、バランス的には面白い気はする。
それから移り変わりというものがテーマになってる気はするけど、主人公はある意味棚に上げることで移り変わらなくなったものに見え、もう一人は追い求めているという点で移り変わるものに見えた。これはきっと主観にフォーカスしたからかもしれない。
全体的に好きな人には刺さる映画だと思う。

点があんまり高くないのは共感はできなかったからと、もともと僕はこのくらいの点しかつけないから。
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