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ネクスト・ゴール・ウィンズのtemppのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

気軽に見れる勝ち上がり(リベンジマッチ)サッカー映画。
なお僕はサッカーは門外漢で、WCも見ないので感想は多少ずれているかもしれない。

サモアな雰囲気なのかライトにゆるふわな映画で、軽いお笑いが各所に取り混ぜられたエンタメ作品。一方でスポーツ物によくみられる燃え上がるような何かはあまりなく、感動ラインは少し薄いかも。

基本的に浅く浅くというよりはサモアの雰囲気を偏重してノーストレスで描いている気はする。
サモアチームの弱小という当初の問題点はなんとなくはわかるもののそれを改善するために努力するシーンは乏しく、対立軸の監督の悩みは描かれるものの監督自体にさほど問題があるようには描かれていない。ちょっと怒りっぽいくらいかな。
キャラクターも一人を除いて深掘りはあんまりされていない。その一人もなんというかサッカー以外に主眼が置かれている。そもそもコーチもキーパーも悩みが深い気はするのに、そのへんはライトにスルーされている。行間を読めという気はするけど、少し行間が空きすぎているのではないか。

多分、事実的にもスーパープレイというものがないんだ。これが強豪チームに成り上がったり奇跡の大逆転とかまでもっていくのなら、そういう方にフォーカスするんだと思う。でももともとサモアは弱いチームらしいので、出しようはないのかもしれない。
多分そのへんが相まって、あんまりスポーツ映画っぽくないコミカルさの中途半端な迷いを感じるような作品になっている、気がする。

とはいえライトスポーツ映画としては面白いし、最後の試合も盛り上がるので、ちょい+。
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