ゆき

あとがきのゆきのレビュー・感想・評価

あとがき(2024年製作の映画)
3.7
帰れる思い出

人生の選択の行く末を見守る物語。
目につくほどの生活感と夢を乖離させていくような展開。
変わらない尊さと変わっていくための決断を痛感する129分でした。
鬱陶しいくらいに青臭いシーンもすっと受け入れられてしまう演出のおかげであっという間。
吃音というハンディキャップを誇張しすぎないのも見やすい理由かも。
下北沢やいろんな町で、彼らと同じような人生が繰り広げられていそう。
夢と現実と家庭。バランスをどう取るのか、何かを得ることで失う可能性がある中で。
あの日に戻ることはできなくても、いつか後悔のないように懸命にあがいていたいものだとしみじみ思う余韻。
上映後のアフタートークでも監督と猪さんのお話を聞けたのは贅沢な時間でした。
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役者とロックスター、それぞれに夢を追う二人は偶然出会い、かけがえのない存在になっていく。しかし時間は目まぐるしく過ぎ、互いの選択は道を分けていく。
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