玉造

コンテイジョンの玉造のレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.8
未知のウィルスによるパンデミックスリラー作品。

これは9年前の映画で当時は豪華な俳優達が出演していたが、さほど話題作になっていなかった気がする。多分よくある人類vsウィルス映画…位だったと思う。

今コロナ禍の中、まさか全く同じような事が起ころうとは!
世界中で感染が広がり、暴動や買いだめ、医療崩壊、看護師不足、ロックダウン、経済破綻…。
もし、世界で未知のウィルスが蔓延したら…を過程して作った映画だろうが、酷くはなくても同じようになっている。
9年前に考えてた通りという事は、全く世界がウィルスに対して対策をとってなかったという事では。
もちろんある国では即徹底した対策を取った所もある。(我が日本の情けないバタバタ振りや、国民への対応が今だに半端、
政治家の発言にはほとほと呆れる)

ペストやスペイン風邪なんて過去の話で、SARS、MARSであたふたしたくらい。世界中がこんなに身近に恐怖したのは100年ぶりだろうか。

新型コロナウィルスが流行り始めた時にウィルスに関しての本を何冊か読んだ。どのウィルスも大昔から存在し、森の奥深くに宿主の野生動物の体内でひっそりと暮らしていた。
それを人類が森林を伐採し、野生動物を追いやり、食料や家畜にし、人と自然の垣根を破壊したために宿主の中にいたウィルスは違う動物にも感染するようになったらしい。

そもそもは私達人類が原因。繁栄すればするほど自然を失い、環境を破壊し、その罰として感染する。

本編では感染源が分からないのだが、ラストシーンで判明。
人類はあくまで動物の一種。
地球の覇者のように生きてるが、
小さなウィルスにこんなにも簡単に感染してしまうのだから。
玉造

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