イタリア、ヒマラヤの山々の美しさを背景に少年時代から青年へ、そして大人へと成長していく様を描いた2人の男性の友情物語。
なんと言っても壮大な山の景色を観るだけでも心が洗われる。
山の夏は過ごしやすく穏やかだが、冬はとてつもなく厳しい。
自然と向き合って生活するのは試練の連続だ。その山々とピエトロとブルーノの人生を織りなしていく。
人生も山あり谷あり。山の自然と同じで優しいけど厳しい。
鳥葬は以前から知ってはいた。当時は残酷なような気がしたが、それも美しい埋葬だと思った。肉体とその骨の欠片全て残す事もない。魂は鳥の一部となり、永遠に空を舞う。大切な人は見上げればいつも側にいる。
ブルーノは山を降りることを選ばなかった。彼も山に生きて山になった。