このレビューはネタバレを含みます
コロナ禍において本作を観ると、
身につまされるような奇妙な感覚に陥る。
あらゆる状況を実際にニュースで目にしている私としては、人々のワクチンへの嘱望も、まともに弔うこともできない遺族の憤りも、情報に振り回された故の爆買いも、医療従事者の方々の重責や苦労もとても非現実のエンターテイメントであるとは捉えられない。
日本おいては、幸いコンテイジョンにおけるような暴動は起こっていない。
しかしこの先利己的な人々によって同じ状況下に置かれる可能性はないとは言えないと思う。
現実味がありすぎる、ホラー映画だった😅
やはり一番印象的だったのは、
『春も夏も無駄にするのね。失われた144日は二度と戻ってこない』
というセリフ。
私たちの2020年はもう二度と戻ってこない。『普通』は奪われて新しい普通が誕生した。
ラストシーンのDay1の描写が一番恐ろしかった。何がどうしてどうなるのか、誰にもわからない。
こんな状況じゃなかったら出会わなかった映画だなと思う。