このレビューはネタバレを含みます
目には見えないけど、確かに存在するヒエラルキーがよく描かれていた。
華子や幸一郎の所作からは育ちの良さが滲み出ている。
ハイヤーと自転車の対比が最も顕著なメタファーとして映し出されていた。
華子のバイオリニストの友人、逸子のセリフ「いつでも別れられる私でいたい」にとても共感した。
結婚=ゴールなんていうのはもはや化石みたいな幻想。
何が起こっても自分を一番大切にできるような人でありたい。
この映画で一番感銘を受けたのは、
邂逅のシーン。
修羅場になるかと思いきや、
大人な対応でグッときた。
特に、美紀の対応は素晴らしい。
こんな爽やかな三角関係?があるのかと思った。
窮地に陥った時ほど人格が出るのだな。
水原希子の演技がすごく良かった。
私の中でモデルの印象が強かったけど、とてもいい女優だと思った。