このレビューはネタバレを含みます
本題に入るのが異様に早いことと路上射撃犯の怖さ 北村龍平のダウンレンジ思い出したな
最初にアリスが撃たれるシーンも、通りすがりさんが車で撃たれるシーンも、必要以上の緊張もでかい音もフェイクもなくなんだか非常に誠実なスリル描写で良かった
いろんなことを薄く掬い出したところで「えっそんな適当な」て思ったけどそういう意図だったんかな
ただそれでもずっと心に残り続けてるのが最初の通りすがりさんを差し向けたときのアリスだよねえ 子供を何としても守りたいアリスと、無意識に雑に扱ってもいい命を選り分けたアリスは同居するんだよね そこの描き方がすごくしこりとして残り続けていて、でもなんか有耶無耶になってなんか格差や閉塞や男女間の支配みたいな「人間って嫌〜ね〜！」て話を二人はずっとしていて、それを看板のさらに向こうから見ている私たちはゾッとするばかりなのである
今これを怖く描かないといけないと思ったんだろう こういうときのためにホラーというジャンルがあると思うので満足です✌
あとこういう映画での「負傷をそのへんのもので応急処置する」シーンみんな大好きだと思うんですけど、まさか丁寧に2回見られるとはね 話がサクサク過ぎて2回入れる余裕ができたんじゃないかと思うくらいだった
