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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のsensatismのレビュー・感想・評価

4.0
ハリウッド超大作と肩を並べられるのでは…?
突っ込みどころ(と表現するのも野暮だけど…)が多すぎるんだけど、すべてを総力戦の物量でねじ伏せられる気持ちよさ、心地よさがすごい。

バイクでステンドグラスを突き破る、離陸しようとする飛行機にしがみつき、飛行する機体の羽の上で刃を交え格闘する服部平次はさながらミッションインポッシブルのトム・クルーズのようで。
宝の手がかりを狙って複数の組織が狙撃しながらカーチェイスする様子はワイルド・スピードのようで。(見たことないけど)(函館の平和な街並みで拳銃バンバン撃ち交わされるギャップについてけない)
コナン&平次、怪盗キッド、福城家、斧江財閥、武器商人、果ては土方歳三という過去の人物までが主要キャラとなるこの作品。とにかく登場人物が多く、さまざまなキャラクターの思惑が交差する群像劇はまるでノーラン作品のようで。
大岡紅葉が自家用ヘリで北海道の各地を紹介するのはロードムービーのようで。
刀から広がる幕末当時の戦況を一変させるほど威力を秘した兵器を辿った歴史ミステリーはさながらダ・ヴィンチ・コードのようで。

面白いとされる映画のあらゆる要素を詰め込みその情報量の多さで観客の思考判断を麻痺させ違和感を相殺するコナン映画、すごい。本当に感心した。

ていうかキッドキラーってなんなんだよ?
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