『ロスバンド』クリスティアン・ロー監督の新作。監督来日舞台挨拶を逃して残念でしたがやっと鑑賞。
忙しい両親、同い年の友達が苦手なエッラの大親友は年の離れたトミーおじさん。
ある日トミーの恋人スティーブが泊りに来てエッラの独占欲が阻害され嫉妬に燃える。
心が嫉妬でドス黒く染まってしまったのか、エッラのスティーブ追出し作戦は無慈悲で思わず笑ってしまう。
それを見守るエッラを周囲の人たちが混乱するも全て優しい視線。
大切なモノを失くしてエッラは何が1番大切なのか気付いていく…。
そんな子どもの心理描写と、おとぎ話のような映像と個性的なキャストで紡いでいく監督の感性は優しさにあふれている。
前作より感動は薄かったけれど、自然な多様性も含めて親子で安心して観られますね。
自分も子どもの頃は大人たちと付き合う方が楽だったけれど、それって大人が忖度してくれていたからなんだなぁ…。