ざわさん

ア・フュー・グッドメンのざわさんのレビュー・感想・評価

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)
3.8
2021年 92本目

映画史に残る名言の一つとされている、ジャック・ニコルソンの "You can't
handle the truth!!" が重く響く。トム・クルーズが弁護人として、無実の海兵隊員2人を不条理から守る話。その人の立場や権力によって、捻じ曲げられた真実に立ち向かう様子が見応えしかない。今でこそトム・クルーズはこういう役を演じなくなって、壁に張り付いたりヘリコプター運転したりしてるけど、地に足を着いたキャラクターをもっと引き受けてもいいと思うんだ。
裁判所のシーンは常にトーンがじっとりしていて、特に最後の一騎打ちは文字通り息を飲んでしまう。よくある「勝てるはずがない裁判の大逆転」とかそういうわけでは全くなく、最後には明るい希望と、辛い現実をダブルで突きつけられる現実。そして、ジャック・ニコルソンはやっぱりすごい。怖い。長ゼリフ&ドアップは本当に怒られてる気になる。
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