課長とヒロシ

ア・フュー・グッドメンの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)
4.2
ヒロシ(以下ヒ):若き日のアーロン・ソーキンさん(『ソーシャル・ネットワーク』、『シカゴ裁判』など)の原作をロブ・ライナー監督(『スタンド・バイ・ミー』、『ミザリー』など)で映画化。トム・クルーズさん、ジャック・ニコルソンさん、デミ・ムーアさんそしてケビン・ベーコンさんと名優共演でまさに90年代を代表する法廷映画と言えるのではないでしょうか

課:ストーリー、脚本そして俳優の演技と「面白い映画」になる要素が濃密に詰まった傑作だな

ヒ:キューバのグァンタナモ基地で起きた海兵のリンチ殺傷事件、容疑者である兵士2人は命令による犯行だったと主張する、伝説的な人権派弁護士を父に持つが自身は示談専門で法廷に立ったこともないキャフィ中尉は、上官であるギャロウェイ大佐の説得もあり裁判に臨むが、それは基地の司令官であり、輝かしい経歴を持つ海軍士官を訴える、一歩間違えれば自身のキャリアの破滅となりかねない「危険な賭け」だった、、、

課:若き日のアーロン・ソーキン氏の荒削りだがキレのある脚本、ロブ・ライナー監督の重厚でタメのある演出、そして何より演者の役へのハマり度が半端ないな!

ヒ:トム・クルーズさんの若さに任せて暴走する感じや、デミ・ムーアさんの毅然としてるのにエロスが溢れ出る感じ、「ミスター狂言回し」ケビン・ベーコンさんの『特攻の拓』みたいな髪型(笑)と安定した脇役ぶり、ケビン・ポラックさんの「いかにも人の良さそう」な感じ、そしてジャック・ニコルソンさんの「まともな事言ってるようで実は一番狂ってる」感じと、皆さん秀逸すぎます!

課:あとキーファー・サザーランドとJ・T・ウォルシュもな!アメリカにもあるのかしらんが、これは演者に合わせてセリフを変える「あて書き」をしてるっぽいよなー、三谷幸喜氏がよく使ってるやつだ

ヒ:笑笑 まあ確かに。例えばジャック・ニコルソンさんの演じた役はジャック・ニコルソンさんしかできない感じでしたもんねー、皆さん絵面が凄すぎて、表情に見入っちゃうと字幕に追いつかないし、逆に吹替で見るとなんか物足りないしと言う困った状態になっちゃいます(笑)

課:いろいろキョーレツ過ぎて語りたい事が山盛りの作品だな。字幕と吹替の両方で観たりとか、自分のやり方で何度も咀嚼してほしいと思うぞー!

ストーリー 4
キャラクター5
世界観   4
演出・演技 5
音楽    3
全力の罵り合い!!度99
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