このレビューはネタバレを含みます
野木亜紀子脚本が絶賛されている理由が良くわかった。現代日本が直面している課題と真正面から格闘しつつ、あくまで社会派エンターテイメントとして盛り上げる手腕。
関連ドラマ二作は未見だが、ゲスト出演的な扱いなので全く気にならないし、今作ではそれが正解だったと思う。
"全ては、お客様のために"
際限なく肥大化する幸福への欲求とそれに応え続ける消費社会のシステムが、関わる人々をひたすら消耗させる悪循環。エレナや五十嵐、ラストに登場する彼女、そして勿論観客である我々もその「レール」に今も乗っている。