こう

ラストマイルのこうのレビュー・感想・評価

ラストマイル(2024年製作の映画)
4.0
本作、とても面白い作品でした!(一言で表すとこれ位しか言葉が出てこず・・・)

作品自体は劇場での予告、Filmarksのレビューで存在自体は知っていたのですが、配信が始まってから観るか、くらいに思っていたのですが、まわりの評価が非常によく、そこから興味を持ち、さっそく劇場に足を運び視聴してきました。

まわりの評価が良かったのですが、本当にその通りで、これも月並みですが、早く観ておけば良かったです。

某ECサイトのような巨大ショッピングサイトの物流センターが舞台で、そこから配送された荷物が爆発する事件が発生し、そこから次々と同様の爆破事件が起こる。はたして爆破を防ぐことはできるのか、犯人の目的は何か、といったストーリーです。

脚本家の野木亜希子さんの作品ですが、アンナチュラルやMIU404(いずれも未視聴です)の登場人物がそのまま出演しており、それらの作品を観ているとより楽しめると思います。
もちろん自分のように観ていない場合でも、とても楽しめたので、未視聴の方でも問題ないです。(変な先入観がなくて逆に良かったかも)

作中内での色々なやり取りや、ふとした世間話のようなものが、あとから伏線回収されていくのですが、それがパズルがピッタリハマった感じで非常に良かったです。

とくに最初の方に出てくるシングルマザーの親子の役割が良く分からなかったところが、あるものを使っての途中の会話の伏線回収につながるところは秀逸でした。(まさにお見事と言わんばかりです)

また、視聴後、解説サイトなどを読むと、その他に色々な考察がされており、そのあたりも目から鱗が落ちました。

本作では、労働環境や条件なども取り上げられていますが、某ECサイトの物流拠点や物流業者のことを改めて考えさせられました。

便利に見える裏では、それを成り立たせているのは、色々な方の労力や努力によるものだと。そういったことも社会に訴える作品としても、本作を作った意味や重要性はあると思います。

本作は、伏線回収や話のテンポなど、どれも秀逸なので、非常におススメです。
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