こう

交渉人のこうのレビュー・感想・評価

交渉人(1998年製作の映画)
4.0
「交渉人」同士のやり取りを描いた作品で、手に汗握るという言葉がぴったりの作品で、とてもおもしろい、という一言です。

主人公はシカゴ警察の交渉人。あるとき横領と殺人の容疑を掛けられ逮捕されそうになるが、人質を取り、ビルに立てこもる。
黒幕を洗い出すために、とある交渉人を指名する。はたして自身の濡れ衣を晴らし、事件を無事解決することができるのか。

98年製作のため、スマホなどは当然なく、無線や(普通の)電話が通信手段のメインです。パソコンもフロッピーがデータ記録媒体として出ているので、時代を感じますが、そのような古さを全く感じさせない作品です。

ストーリーに重厚感のある作品は時代が変わっても引き込まれますね。(先日視聴した羊たちの沈黙も全く同様の感想)

主人公は犯罪を疑われたことで、人質を取り立てこもりますが、逃亡劇のような形ではなく、ある限られた舞台(本作だとビル)で進行するため、それがより緊張感を生む結果につながっています。

逃げて見つかって、また逃げて、という感じで発散せず、交渉人同士の駆け引きに集中できる点が本作の面白さをより引き立てています。

本作は、2時間ちょいある長さも気にならないくらいテンポが良く、観ているうちにどんどん物語に引き込まれるので、その感覚を未視聴の方にはぜひ味わっていただきたいです笑(というくらいおススメです)
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