誰が始めた?なんで始めた?誰と戦っている?その意味は?
そんな理由はいつからかどこからかとうに無くなっていて
劇中で言われる通り
「相手が誰だかなんて知らない。自分に見えない敵が撃ってくるから、自分は撃ち返すだけだと」
確かにこれは映画っぽくなくドラマみたいで、画面も無駄に綺麗で、リベラル気取ったどっちつかず、ラストはなんとなくcheesyかもだけれど、
でも今年に生まれた反戦映画と言われればそう思う。
そこには諦念が滲む。
戦争を望まないのなんて、誰もがそうであって、でもなぜかどうしてか、起こってしまった世界の狂意にどれだけ自分が正気でいられるかという。