さとうきび

水深ゼロメートルからのさとうきびのレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
2.3
ポスターはめっちゃ好き。


ストーリー 4/10
内容が薄い。上映時間の関係もあるけど、無駄に風呂敷を広げようとして失敗してる気がします。チヅル周りの水泳部の話は面白かったのですが、先生とか化粧とか阿波踊りとか掘り下げが無さすぎてそもそも必要だったのか疑わしい。
あとはキャラクターに全く愛着を持てないのも痛い。まともなの水泳部の元部長くらいです。可愛い。先生とか、実際にあんなのいたらヤバいってくらいに理不尽なパワハラタイプ。


構成 4/10
おそらく大勢の人が比較するであろう『アルプススタンドのはしの方』と同じ青春✖️ワンシチュエーションなのだが、比べると見劣りする感じ。そもそも肝心のシチュエーションに動きがなさすぎて、これ別に教室の掃除とかでも話変わらんのでは? と思ってしまった。
あとは最後の方で急に喧嘩しだすのもよく分からない。いきなり謎のジェンダー論合戦になるし。もう終わりまでずっとフワフワした会話だけしといた方がまだ面白かった気がする。


演出 5/10
セリフにイマイチ切れ味がない。こういう会話劇って、掛け合いの面白さが肝だと思うんですが、一方通行な会話が多かった印象。
女の子の話なので、男の顔が一切写らず顔から下しか出てこないのは良い演出だなぁと思った。女子高生を楽しめ。


オリジナリティ 1/5
ない。
水の抜けたプールで掃除するという舞台すら使い古された青春シチュなのに加え、ストーリー展開などもどことなく既視感があった。


ジャンル性 2/5
会話劇として不足しているものが多いです。上にもあげてますが、キャラの魅力・掛け合いの面白さ・シチュエーションの独創性、全て基準に満ちていない感じ。
でも飽きることなく見れたので、そこら辺は流石の手腕なんだろうと思いました。なんでかは分かりません。


映像・美術・音楽 3/5
遠くから全体を映すような構図が多く、女子高生たちの日常を覗き見ているような感覚があった。音楽は基本環境音のみで、会話を邪魔しない感じに。
掃除道具とか女子高生たちの私物とかが妙に古臭く、今風に見えなかったところがマイナス。


キャスト 4/5
みんな徳島弁が可愛らしかったです。キャストはそこらへんこだわって集めたのかも。
演技に関しても違和感なく見れました。


個人的加点減点 なし
有名監督作なので期待していたんですが、自分にはハマらず。『リンダリンダリンダ』とかめっちゃ好きなんですけど……。