名作と分かっていながら、これまで機会がなく鑑賞してこなかった。
先に鑑賞した「アメリカン・ユートピア」も度肝を抜かれたが、「ストップメイキングセンス」はあの完成度さえも超える衝撃があった。鑑賞から数日経過してるけど、未だ一つひとつのシーンが鮮明に残ってる。
事前に情報を入れずに鑑賞に臨んだところ、エンドロールで流れた「ジョナサン・デミ」という名に聞き覚えがあった。調べてみると、「羊たちの沈黙」の監督ではないか⁉︎
自分はこのfilmarksでと4.8点をつけた作品であり、この2つの作品が自分の中で1つにつながった。
「ストップメイキングセンス」の曲毎に合わせた演出、迫力のあるカメラワーク、時にホラー映画をも思わせる効果的な照明、小道具の使い方など「羊たちの沈黙」を鑑賞したときに受けた衝撃と共通するものがあったと思ってる。
トーキング・ヘッズという革命的なロックバンドによる伝説のLIVEをジョナサン・デミがフィルムに収めたことの意味が大きく、40年前のLIVEでも全く色褪せることなく老若男女問わず多くの人を虜にしてるのだろう。
これまでこの作品を鑑賞してこなかったことは悔やまれるが、4Kの大画面で鑑賞できてよかった。
しかしデヴィッド・バーンのここでのパフォーマンスは、神懸かってる。この作品から30年以上経過して、アメリカン・ユートピアという全く異なるアプローチで作品を残してることは興味深い。両作品はLIVEという概念の超えてる、まさにアートとしてのロックバンドだ。
