珈琲と煙草を片手に会話をする様子を流すだけの映画。
淡々と交わされる会話の中にジム・ジャームッシュならではの諧謔が含まれていて、世界観に引き込まれる。11通りのキャラクターに合わせた脚本、見せ方が絶妙でずっと見てられる。例えばおかわりをさせたいウェイターと客とのシーンは日本のお笑いでいうところの天丼のようなやり取りが交わされ、間の取り方も完璧。
無駄を一切排除してシンプルを突き詰めると、この映画に辿り着くように思えてくる。こういう映画を撮らせるとジム・ジャームッシュの右に出るものはいないのではないかと。
製作された2003年、当時絶頂期のthe white stripsを起用してるのが凄い。
