mh

カンダハールのmhのレビュー・感想・評価

カンダハール(2001年製作の映画)
-
タリバン支配下のアフガニスタンを舞台にした妹さがしの旅。
空からパラシュートで振ってくるマネキンの脚だけとか、現地で医者やってるアメリカ黒人とか、義足作りに一ヶ月かかってるけどねだるとひとの義足もらえちゃうとか、リアリティは心許ない。
話の通じないガイドの子どもや嘘ばっかりついてるおっさんの個性が強烈で、それだけとっても面白い。頭悪そうだしなんかちょっとやばそうというわけでいらぬ緊迫感も味わえる。
女の子たちの前で「アフガニスタンに戻るともう外には出られません」これはかなりショックだった。でも世界のひとがきっと助けてくれますとか、結局、助けられなかったおれたちの耳が痛い。
タリバン支配下のアフガニスタンでは、女性がどのような境遇にあるのか、「アフガン零年」よりも、こっちのほうがダイレクトに伝わってくるね。
ラストはその場で殺されたと思ったんだけど、海外のWikipedia見てると、タリバンに捕まったと理解するのが正解みたい。つまり日食の日に自殺するといってた妹は……という結び。
日食の日に自殺するっていうカセがそもそもよくわからんというのもあるよな。
面白かった!
mh

mh